2006年 10月 低温長時間発酵のパイオニア 志賀 勝栄が
「医食同源」「唯一無二」をコンセプトにオープン。

当時はまだ珍しかった低温長時間発酵の高加水パン。
素材と技術を極限まで突き詰めたその製法は、多くのパン職人に影響を与えてきました。

パンという“かたちある存在”を通して、職人の「こんなふうに食べてほしい。」という想いと、
お客さまがもっている「こんな時に食べたい。」という無限の自由。

職人の想い、素材の声、お客さまの期待が最高のタイミングで食卓の上で出会うよう、
つねに様々な工夫と挑戦がなされています。

オープンから20年。今まで培った技術や熱い想いを伝承し、時代に合わせてしなやかに変化しながら、シニフィアン シニフィエは進化し続けます。

医食同源・唯一無二

シニフィアン シニフィエは2006年の創業以来、
「医食同源」「唯一無二」のコンセプトを大切にしています。

医 食 同 源

食べることは、生きること。
――からだは、食べたものでつくられている。

だからこそ、
「からだにやさしく、心まで満たすパンを届けたい」
「おいしくて安心できるものを、丁寧に。」　
それが私たちの使命です。

素材は、有機や国産のものを中心に厳選。
酵母が持つ生命力を最大限に引き出す、低温長時間発酵。
手間を惜しまず、丁寧に焼きあげたパンには、自然の恵みと職人の想いが込められています。

長い歴史の中で命の糧であったパンの原点と伝統を大切にしながら、ただ空腹を満たすだけではなく、からだにやさしく、
食べた人の心に静かな余韻を残すパンでありたい。

シニフィアン シニフィエのパンが、日々を健やかに、
豊かに生きるための小さな力になりますように・・・。
そんな想いを込めてつくり続けています。

唯 一 無 二

――この瞬間、このかたち、この味わい。――

素材の個性・季節の移ろい・酵母の表情に真摯に向き合い、
パンの設計を一つひとつ“作品”として仕立てあげるその姿勢は、まさに職人の哲学の結晶。

季節や環境、微細な変化に応じて配合や製法を調整することで、
どこにも真似のできない“その瞬間にしかない味”を創出します。

大量生産では決してたどり着けない、繊細で奥行きのある味わい。
それは、パンという枠を超えた、食の工芸であり、表現です。
小麦の香り、皮の食感、口どけ、そして食後に残る静かな余韻。
五感すべてで感じる、特別な体験がここにはあります。

選び抜かれた素材と、長年積み重ねた技術。
一切の妥協を許さない姿勢。
そのすべてが重なり合って生まれるのが、世界にひとつだけのパン。

それが、シニフィアン シニフィエの唯一無二。

シニフィアン シニフィエが大切にしていること

１. 素材への敬意

生産者の想いと情熱を受け止め、顔の見える関係を築くことで、高品質で安心な素材を厳選し、大切に活かします。

２. 発酵と自然の力を信じる

独自の低温長時間発酵によって酵母の持つ力を最大限に引き出し、素材が本来持つ旨みと深みを創り出します。
自然の時間が紡ぐ味わいを信じ続けています。

３. 職人の誇り

職人はひとつひとつのパンに真摯に向き合い、技術と感性を尽くして丁寧に焼きあげます。
毎日の積み重ねが唯一無二の味を支えています。

４. 食文化を紡ぐ

料理やワイン、チーズとともに味わうことで、それぞれの素材が響きあい、新たな味覚のハーモニーを生み出します。
マリアージュを通じて、食卓に豊かさと歓びを届け、食文化の豊かな物語を紡ぎ続けています。

５. 持続可能なものづくり

必要な分だけを、責任をもって焼く。
廃棄ゼロ。環境に優しい選択を。
次世代にも続く、本物の価値を守り育てる。

ブランド名について

ちょっと不思議なやわらかな呪文のような響きのブランド名は、フランス語の言語学用語から。

Signifiant Signifié
「Signifiant＝意味するもの」と「Signifié＝意味されるもの」

誰もが共有できるシニフィアンと、個人の想いや憧れなどが含まれたシニフィエ。
それは、私たち一人ひとりが持っている異なる物語。

パンという“かたちある存在”を通して、お客さまそれぞれの暮らしに意味や物語を届けたい。
お客さまと一緒に物語を紡ぎ、進化し続けるブーランジェリーでありたい。
という想いを込めて、シニフィアン　シニフィエと名付けました。